幻の東京オリンピックがあった!オリンピックが中止になる理由とは?
2020年に開催される東京オリンピック。開催が決まってから、東京都だけでなく国全体で準備をしてきた一大イベントですが、今、コロナウイルスの感染拡大で2020年の東京オリンピックが中止になるのでは?という議論が持ち上がっています。
2020年の東京オリンピックは中止になってしまうのでしょうか?オリンピックという国際的な祭典が中止になってしまう理由とは?過去のオリンピックの歴史から考えてみたいと思います。
幻の東京オリンピック
東京で開催されるオリンピックは2020年の大会で何度目か、ご存知でしょうか?
私も2回目のことだと思っていたのですが、実は「幻の東京オリンピック」なるものが存在しており、正確にオリンピックを東京に招致するのは3回目になるのだそうです。
幻となったのは1940年の第12回オリンピック。
実際に開催され、多くの人が知っている東京オリンピックは1964年第18回夏季オリンピックです。
私はアラフォー世代なので、1964年の東京オリンピックも生まれる前の大会です。よくテレビなどで報道されるのは、この1964年のオリンピックだけですよね。
その前に幻の東京オリンピックが開催される予定だったということさえも、知らない方が多いのではないでしょうか?
では、なぜオリンピックほどの大きなイベントが幻となってしまったのか?さらに調べてみました。
オリンピックが中止になった理由
1940年に開催されるはずだった東京オリンピック。
中止になった理由は、ズバリ戦争です。
日中戦争の影響で、東京オリンピック組織委員会が開催中止を決定し、国際オリンピック委員会に開催を返上しました。日本で開催中止を決めたということになりますね。
その後、第12回オリンピックの招致を巡って争っていた、ヘルシンキ(フィンランド)での第12回オリンピックを開催を予定していましたが、こちらも第二次世界大戦のため中止になりました。
第12回オリンピックそのものが中止となっています。
1964年に開催された東京オリンピックが、「悲願のオリンピック」と表現される理由がよくわかりますね。
JOCのサイトにも東京オリンピックの歴史が記載されています。
感染症でオリンピック中止はあり得る?
ここで疑問なのが、感染症が理由でオリンピックが中止になることはあり得るのか?ということです。2020年の東京オリンピックは、現在コロナウイルスの影響で、中止の可能性が出てきているようです。
過去にオリンピックが中止になったのは、こちらの3大会。
- 1916年 第6回ベルリン
- 1940年 第12回東京
- 1944年 第13回ロンドン
つまり過去には感染症が理由で中止になったオリンピック大会はありません。
しかし、だからと言って2020年の東京オリンピックが中止にならない…ということにはならないと思います。残念ながら。
もちろん、コロナウイルスの感染拡大が収まり、安全にオリンピックが開催されるのであれば問題ないでしょうが、現段階では誰もわかりません。
ただ1つ言えることは、中止の可能性はある、ということ。
国際オリンピック委員のディック・パウンド委員が「中止の検討」を言葉にしたということは、やはり検討し始めている、と考えていいでしょう。
日本国として一大イベントである東京オリンピック。開催してほしいという願いはもちろんですが、まずはコロナウイルスが収束し、安心して外国の方を招くことができる状態になってほしいですね。